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2018-03-23

今年もマニアックに~三徳包丁編~

時は非情・・・気がつけば年明けからあっという間に春になってしまいました。
気負っても仕方ないので、今年も気のおもむくまま綴って行きたいと思います。

さて、今年1月に月山(刃物店)さん詣でをして少々マニアックな包丁をお迎えして来ました!

『白紙一号黒打ち三徳』
※月山さんのスッペシャルな刃付け済です。

一般の人から見れば??なスペックかと思いますが、刃物・鋼材をかじった人ならばマニアック度合いを分かって頂けるかと思います。
スペックを細かく紐解くと、安来鋼 白紙一号鋼を使った黒打ち仕上げの両刃三徳包丁、となります。

自分が普通の刃物店さんから見れば変な客だという事は自覚しているのですが・・・
お店に行くとついつい『何か面白いものありませんか?』と尋ねてしまいます。
まず、ここでちょっと怪訝な顔をされるわけですが、大体『え~、、、具体的にはどのようなものをお探しで?』と続きます。
そこで、『白紙一号の両刃包丁なんて無いですか?』と、答えは決まって『無いですね』

それが、月山義高刃物店さんでは・・・
『何か面白いもの無いですかね?』
『そうですね~白一の三徳が年末に上がってきますが』
『買います!!』

恐らく、即答だったと思います(笑)
”当意即妙”とはまさにこの事だと、思いました。

この話が昨年秋だったので、年が明け無事納品と相成りました。

わざわざ時間をかけ、月山義高刃物店さんに通わせて頂いている理由がまさにこのようなやり取りの積み重ねにあります。

『白紙一号黒打ち三徳』とても良いです。
月山さんが鍛冶屋さんにオーダーし、地の状態で仕入れたモノを自ら刃付け~仕上げ研ぎまでされた逸品で、切れ味はもちろんの事、持つ・使う喜びさえ感じます。

本当に素晴らしい包丁なのですが・・・それはあくまでマニア目線であり、そこに難しさも感じます。 確かに自分としては心底欲していた品ですが、大多数の人から見ればそこまでのスペックは必要とせず、また他と違いを見出す事は出来ないかもしれません。
商売として見た場合、『無いですね。』というのが、現実であり正解で、こんなマニアックな販売リスクのあるものは在庫できない、と、なります。

世界的に日本の職人技が注目され、表向きは包丁の産地も非常に忙しく、作ったものが飛ぶように売れる状況と聞きますが、それはあくまで中級までの商品の話かと思います。
むしろ、忙しさが技術継承の妨げになっており、熟練職人の引退から失われていく手技・技術の問題が叫ばれています。
このままでは現在の中級品レベルの品物が数年後には上級品と言わざるをえない状況になるかもしれません。

しかし、綺麗事を言っても世の中の流れや、職業として成り立つか(製造・販売両方)というお金のお問題を抜きにはできないのも事実。
問題を危惧する一消費者としては地道に良いものを求め、それに対して着実にお金を払っていくしか無いと考えます。
『自分が良い、残って欲しいと思うものには出来る範囲で着実にお金を落とす』

自分でも研いでみましたが、白1が嬉しくてピーキー過ぎる仕上げにしてしまいました・・・(笑)

 

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