アトマ ダイヤモンド砥石の平面精度向上、その2

さて、前回に引き続き、アトマ ダイヤモンド砥石の平面精度向上について、実際の作業工程です。

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このように、凹んだアトマの台金(アルミ)を平面にしていきます。なお、凹んだ面の裏面は凸状態になっています。どちらの面を修正していっても良いと思うのですが、凹んだ側のほうが面として安定して直しやすいのでは・・・と、考えたので今回はそうしています。それぞれの流儀があると思いますので、色々あるやり方の1例として見て頂ければと思います。(今回の記事にあたりましてはお研ぎの国様を参考にさせて頂きました。)

用意したモノのおさらいです。

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右から、ツボ万・アトマエコノミー張替え用の替刃(中目)、台金(ツボ万)、ストレートエッヂ(ジ)、両面テープ(日東  No.5015、20mm幅)

ストレートエッジは平面を正確に見る定規のようなものです。金属製の定規や製図用の定規等でも代用出来そうですが、どうせここまでこだわるなら、ちゃんと揃えておきたい道具だと思います。

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切削力に定評のあるシャプトン刃の黒幕(#1000)で作業を進めていきます。(削れ具合を見るために台金にマジックで線を入れていますが、作業を進めていくにつれて無意味と感じましたので、特に必須ではありません)

シャプトン#1000の平面精度が出ていることが前提になります。傍らにストレートエッジを置いて、数分おきにシャプトンの面直しをしながら台金を研いでいきます。

砥石と台金のすり合わせ方法は基本的に砥石の面直しの方法を採りました。

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言葉で書くと砥石(シャプトン)を安定した状態に置き、台金を垂直方向に前後&次に斜めバツ(X)状態で前後させ、縦と斜め方向のセットでこすりあわせます。この際、ストロークを大きく取ろうとして砥石と台金が大きくずれると、互いの接地面積が一時的にでも小さくなり、精度が低下してしまうので注意が必要です。又、同ストロークおきに砥石の置き方(前後)・台金の持ち方(前後)を変えて研いでいます。

研ぎ上がった台金の面にストレートエッジをタテ・ヨコ・ナナメ様々な角度で当て、平面を追い込んで行きます。

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数時間格闘して何とか納得行く感じに仕上がりました。基本全て水研ぎにて作業しました。作業性を考えるともう少し荒目の番手から始めても良いかと感じましたが、手持ちの荒砥石の平面精度維持に不安がありましたので、今回は仕上げまで#1000のみで行っています。

次は、いよいよ台金に替刃を貼っていきます・・・

替刃の裏には、はじめから両面テープが貼られた状態で販売されています。

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ですが、このようにちょっと偏った貼り方・・・。ということでこれも真ん中の貼り付け箇所を無水エタノールを使って綺麗に剥がしました。

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用意した両面テープを貼り直した状態。

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amazonのレビュー欄にて、替刃に使用されている両面テープの種類を記載してくれている方がいらっしゃったので、両面テープの厚みも全く同じに合わせる事が出来ました。

台金との貼り合わせ作業は、スマホ等へ液晶保護シートを貼る手順を想像してもらうとわかりやすいかと思います。シートの角端から合わせて、対角線側には指を挟んで、片側の端から徐々に貼っていきます。(最後のほうで指先を詰めないように注意)やり直しが効かないのでイメージトレーニングしながらの慎重な作業が望まれます。

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貼り合わせ後、木槌やゴムハンマー等で叩きながら接着を確実なものにします。(手持ちには金槌しかなかったので、あて布をして対応しました)イメージは板の中央から四方へ放射状に叩き出す(もし、空気があるとすれば)感じです。

仕上がったモノをストレートエッジでチェックしてみましたが、満足な仕上がりで、ホッとしました。半年ほど前に購入した完成品(右)と今回製作したモノ(左)を並べてみました。

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実は完成品を購入した当時はここまで深い事は知らず、最近チェックしたところ、幸いにも平面精度は良好でした。ついでに新旧の研磨面を120倍に拡大して比べてみます。

半年使用した状態でもまだダイヤモンド?(研磨成分)が残っているのがわかります。やはり新しい方はエッジが立っていますね。いざ、砥石の面直しに使う場合、エッジが立っていた方が研磨力はあると思うのですが、その分、相手にも深い傷をつけてしまいます。その為、ある程度、面がこなれていたほうが使いやすいともいえます。砥石や包丁と同じように、砥石修正器も、道具を育てていく感覚で使うものだなぁと実感します。

きちんと管理し、手入れされた道具は使って非常に気持ちの良いものです。道具とともに気持ちも大切にしたいものです。

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