切り出し小刀を研ぐ・その1 ~導入部~
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前回から更新が空き、ラーメンネタ・包丁、砥石ネタもだいぶたまりつつあります。
そんな中で、最もフレッシュなネタとして、先日『も作』切り出し小刀を購入しました。
なぜ、いきなり切り出し小刀なのか・・・と。一つは以前から拝見している研ぎブロガーさん達の記事で、天然砥石の仕上げチェックに切り出しが使われていることが多く、自分もそういった基準的な刃物が欲しいと思った事。
もう一つの理由は最近、包丁の切刃の平面研ぎに不安を覚えたからです。切刃を平面に仕上げるのが良い悪いは別にして、基本の平面が出た上でないと化粧研ぎや鏡面研ぎ、2段刃、ハマグリ刃も決まらないと考えます。そこで、平面に関して、力の入れ具合、砥石、面直しの精度、全てにシビアな切り出し小刀を研いで、平面に関する感覚を養おうというのが目的です。
平たく言うと、包丁の研ぎに行き詰まりを感じ、切り出し小刀に逃げたとも言えますが・・・逃げ道と言うほど生易しいものではありませんでした(*_*;
ゴタクは程々に、実際に刃物屋さんの店頭で幾つかの小刀を手に取りながら吟味させて頂きました。今回購入した切り出しを打った ”も作(神田規久夫 氏)” と言えば、大工道具を触る方なら知らない人は居ないのでは・・・という程有名な鉋(かんな)鍛冶師さん。自分はあくまで知識だけで、その作品は見たことが無く、初めて見て触り、ほぼ一目惚れでの選択でした。
も作『風車』切り出し小刀
しかーし、お店の方に聞くと、研ぎはかなり茨の道と・・・。その理由は、今回のも作 切り出しは”鍛冶屋研ぎ”といって、研師が刃を付ける前段階のため、刃先の厚みが0.5mm程度あると言う事。イコール、最低限刃先の鋼をその厚み分研ぎ減らさないと、刃(切れる刃)がつかない状態。
その時自分は、逆に研ぎ練習にはもってこいなのかも・・・と、浅はかな思いで喜々として家路についたのでした。(研ぎ前の詳細な写真をもっと撮っておくべきでした・・・それだけ早く研ぎたくて浮足立っていたとも言えます)
この時はまだ先の苦労など知る由もなく・・・続く。(その2)
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