天然砥石、若狭田村山 戸前の衝撃?!
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気づけば暦はもう四月、年明けから目まぐるしく動いておりますが、砥石ネタでは月山義高刃物店さんにて昨年からコーディネートをお願いしていてた天然砥石、田村山 戸前を受領し、人造砥石では研承シリーズと、素晴らしい出会いがありました。
さて、タイトルの田村山戸前に行く前に、軽く流れを整理しますと、以前から同じ山の戸前浅葱を所有し、片刃包丁の裏押しの最終仕上げや糸刃付けに欠かせない砥石となっていたわけですが・・・。
非常に硬く、それが故に先の用途ではベストな選択だったものの、如何せん今の自分の技量では切り刃や切先のRを浅葱でムラ無く研ぐのは難しく、もう少し使いやすい硬度のモノを、とお願いしていたのでした。
そこでコーディネートしていただいたのが、同じく田村山の戸前。まさにタイトルの通り、衝撃を受けた砥石でした。
今度の戸前も確かに硬めには違いないのだけれど、刃先を跳ね返すのではなく、やんわり受け止めてくれる感じ。泥の出方が絶妙で、滑走感も良く、粒度は細かいのに鋼をよく下ろす。
研ぎ上がりは薄曇り、泥がうまく合わせてくれるので浅葱ほどの難しさがなく、これぞ“天然砥石”という仕上げが比較的簡単に出来てしまいます。
例えて言うなら、自分の腕がいきなり上達したと錯覚してしまうようなモノ。
大きさも厚みからして40型以上と言って差し支えない逸品。
角に欠けがある為、お買い得になったのはバリバリ実用する者にとって本当に有り難いです。
月山師匠曰く、この戸前は研ぎが楽であるがゆえに、研ぎ手を甘やかす砥石でもある。しかし、技術をフォローアップしてくれる道具としては最良、と。
この戸前と浅葱、両方使いこなすことで、また浅葱の特徴と良さが分かってくると言う事で、精進の日々は新たなスタートラインに立ちました。
天然砥石と鋼材の相性は星の数ほどあるので、これで終わり、という所は無いと思いますが、ひとまず自分のスタンダードが決まった気がします。
それを元に又欲が出てくるのかもしれませんが(笑)、さすがの自分でも今回の戸前は相当なカンフル剤で、ちょっとやそっとの天然砥石では目移りしなくなった・・・・・はずw。。。
試しに出刃(5寸)を研いでみました。
アウトレット的に手に入れたので鋼材は青鋼の表記のみ、詳細は不明です。
以前から出刃にしては鋭く研ぎすぎ、すぐ刃欠けしていたので、ハマグリ刃の練習に研いでみました。
先ずは昨今話題の研承#400で大まかな形作り。
研承#1000へバトンタッチ。
間は諸々端折って・・・仕上げ、田村山戸前。
光の加減で写真撮りが難しいですが・・・うまくごまかせたような(笑
緩やかなハマグリ刃に仕上げましたが、今後使いながらもう少しハマグリを強くしていきたいところです。
糸刃付けも調子が良く、泥が適度に合わせてくれるので、言葉は悪いですが多少アバウトでもそれなりの刃がついてしまいます。
これが甘やかされるという感覚か・・・と、道具に感謝しつつ、“戸前”の飴と“戸前浅葱”の鞭に打たれながら精進の日々は続きます。(笑
まぁ(^^)!
ナイスな戸前を使って頂き有難うございます(^^)(笑)
僕も似た戸前を愛用しております(^^)
質の高い戸前は非常に細かで楽ですね(^^)